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筆とまなざし#147「思い出が詰まった岩場、錫杖岳『左方カンテ』ルートへ。」

筆とまなざし#147「思い出が詰まった岩場、錫杖岳『左方カンテ』ルートへ。」

先日はとても久しぶりの岩場に行ってきました。久しぶりといっても数回しか訪れたことはなく、再訪するのは5年ぶりくらい。それでも、自分にとっては思い出のある岩場です。錫杖岳。北アルプスの岐阜県側の登山口、新穂高温泉手前の槍見温泉から笠ヶ岳へ登る登山道の途中に位置する、標高2,168mの山です。標高は低いものの、その頂上近くには標高差200~300mの巨大な岩壁がそそり立っていて非常に特徴的な景観を作り出しています。もっともたくさんのルートがあるのが前衛フェースと呼ばれる岩壁で、アプローチは2時間ほど。滝谷などのようにアルパインエリアにあるわけではないしアプローチも遠くない。けれど、ゲレンデと呼ぶには少し遠く、また壁が大きい。長らく「準アルパインクライミング」ともいわれ少し中途半端な存在だったそうですが、現在は高難度フリーマルチのルートが多数開拓され、多くのクライマーの目標にもなっています...

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