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MARK BOOK『土と内臓-微生物がつくる世界』隠されたもうひとつの自然

MARK BOOK『土と内臓-微生物がつくる世界』隠されたもうひとつの自然

“微生物”という観点を持ち込むことで、土と内臓はパラレルに語ることが可能になる。 本書のタイトルを見て、普通はこう思うだろう“土と内臓、この遠く離れたふたつのものがどう結びつくのかと。ただ、遠いようでいて、なにか近しいものがあるのではないかと直感的に感じるのも事実だ。そして、その直感は正しい。副題にもあるとおり“微生物”という観点を持ち込むことで、土と内臓(特に大腸)はパラレルに語ることが可能になるのだ。この書物に説得力を与えているのは著者がD・モントゴメリーという土壌学者とA・ビクレーという生物学者の共著ということ、さらにこのふたりが夫婦であって、彼らの菜園づくりと癌を克服した経験に基づいているという事実だろう。特にD・モントゴメリーは『土の文明史』という、土の肥沃度という観点から文明の栄枯盛衰を捉え直したベストセラーを著した実績も持っている。ふたりはシアトルに土地を購入し、...

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